「自宅でエアブラシ塗装を使って本格的なプラモ作成をしたい!」
そのようにお考えの方もいらっしゃると思います。
ただ、自宅でエアブラシを使用する為には塗装ブースが必須になります。
ただ、塗装ブースを設置するにも自宅環境によっては設置が困難な場合や設置できないと諦めている方もいらっしゃるかと思います。
そもそも排気口がない、使用する最中はずっと窓を開けっぱなしにしないといけない、音もうるさいだろうしマンショや賃貸だと近隣の迷惑になる、そのような理由で諦めている方もいらっしゃるかと思います。
私も賃貸に住んでいますが塗装ブースを設置してガンプラの塗装をしておりガンプラライフを楽しんでおります。
2年ほど使用していますが騒音などで近隣の方からクレームをいただいたことはありません。
今回はそんな私の体験をもとに塗装ブースの設置方法をご紹介させていただきます。
目次
賃貸マンションにエアブラシ塗装ブースを設置しました
私は大阪市内の1LDK(46.06㎡)の賃貸に住んでいます。
かなりざっくりですが部屋の見取り図、塗装ブースの設置位置、排気口窓の位置をご紹介させていただきます。
こんな感じです。
ご覧のように特別大きな部屋に住んでいるわけでもないので私の方法でしたらほとんどの方が設置できる可能性がありますので是非、参考にしてみてください。
ちなみにかかった費用と時間についても参考までにお伝えさせていただきます。
参考
作業時間:約2時間
費用:約8,000円
私はタミヤのペインティングブースIIという塗装ブースを使用して設置しました。
塗装ブースとは
塗装ブースとはその名の通り塗装を行う為に必要なブースです。
エアブラシにより吹き付けた塗料の有機溶剤、塗料のオーバーフローなどを適切に排気する為に必要な道具です。
構造としてはブース内部にはフィルターが取り付けられており塗料粉は外に排出されないような仕組みになっております。
ファンの力を利用しフィルターを介して有害な空気を外に排出してくれます。
身近なものでイメージしていただくとキッチンにある換気扇と同じ原理です。
塗料には人体に有害な成分も入っているので人体への衛星環境を守る上でも重要な道具です。
そもそも、塗装ブースなしにエアブラシや缶スプレーによる塗装を室内で行うと周りに塗料が飛び散り目に塗料が入ってしまったり有害な空気を吸ってしまったりシンナーのようなきつい匂いが部屋中に充満してしまいます。
塗装ブースを設置することにより適切に排気してくれるので安全に塗装を楽しんでいただけます。
あった方がいい塗装ツール
ここではあった方がより安全に安心して塗装をしていただけるツールをご紹介させていただきます。
塗装ブースを使用していても多少はニオイや吹き返しにより塗料粉が手元に舞ってしまう事があります。
その際に誤って吸い込んでしまったり目に入ってしまわないよう防塵マスクはあった方が安心です。
また、防塵マスクをつけていると匂いもほとんど気にならないのでかなりオススメです。
手袋は100均で売っているもので十分です。
壁に穴を開けない塗装ブースの設置方法
私は賃貸に住んでいますが壁に穴を開けたりせずに塗装ブースを設置し塗装環境を整えることに成功しました。
作業工程としては以下のよ4ステップで完了します。
step.1
窓枠の寸法を測る。
step.2
窓枠に自作排気口をはめる。
step.3
ツインファン2つある排気口を1つに加工する。
step.4
塗装ブースと付属のダクトホースを取り付け設置完了
このように、塗装ブースを設置しております。
実際の排気口の加工と塗装ブース側の加工についてもご説明させていただきます。
注意ポイント
塗装ブースを設置する上で注意しないといけないポイントとして作業スペースの確保です。
私の場合は塗装ブースを置くと作業スペースがほとんど確保できなかったです。
なので可能な限りスペースは確保できるようにした方がいいです。
ちなみにこの写真の作業机の大きさは横88×奥行50です。
壁に穴を開けない排気口の作り方
塗装ブースから排気される空気を外に出す為には塗装ブースにつながっているホースを窓の外に出さないといけません。
使用中はずっと出しっぱなしにしないといけないです。
そうなると、夏場は虫が入り放題でエアコン効率も悪いし冬場は寒いし雨の日は雨が入ってくるしで快適な環境で塗装を楽しむとは言えません。
私の場合はアルポリックという素材の板に穴を開けて排気口をはめ込みそれを窓枠にはめ込んで自作しました。
アルポリックという素材は表面がツルツルとしており雨風の影響を受けにくいので窓枠にはめ込みっぱなしでも大丈夫です。
デメリットとしてはこの窓を使用しての換気はできなくなってしまい片側をいたで隠すので日当たりが悪くなってしまいます。
ただ、メリットとしては外気からの影響を気にしなくて済みますし使用しない時は窓を閉めてカーテンで隠してしまえば目立たなくする事ができます。
窓枠にはめ込んだ際に隙間があると風で揺れて音が出たり隙間から虫や隙間風が入ってくる可能性があるのでスポンジなどで隙間を埋めてはめ込んだ板がブレないようにしっかり固定しましょう。
私は安全クッションのL字型というものを使用しております。
これら全てコーナンプロで手に入れました。
また、購入時に窓枠のサイズにカットしてもらい排気口ようの丸い穴を開けてもらうことも忘れないように。
排気口は外気側から雨などが入らないように傘がついているタイプをお勧めします。
アルポリックと排気口はコーキング剤で接着してます。
コーキングでガッチリと固めれば問題ないと思いますが、強い風の時などに外れる可能性があるのでテープで補強してます。
参考
コーナンプロ
塗装ブース側の加工
塗装ブースに関しては私はタミヤのペインティングブースII(ツインファン)を使用しております。
こちらを選んだ理由としてはサイズと収納とコスパの良さが決めてになりました。
賃貸である程度、作業スペースが限られていたのでサイズを優先的に考える必要がありました。
作業机の大きさは横88×奥行50でしたので塗装ブースとエアブラシや作業スペースを考えるとペインティングブースIIの大きさがギリギリだったというのもあります。
この塗装ブースの特徴としてツインファンを使用しておりその為、排気口が二つあります。
2本の排気ダクトを排気口に繋げないといけないとなると見た目も加工も大変と思い、二つある排気口を一つにまとめてしまおうと思いこのような加工を行いました。
排水管を利用してこのように一つの排気口にまとめることにしました。
そうすることで窓側の排気口も一つで済みますし見た目もスマートになります。
使用した配管のサイズなどは以下の通りです。
こちらは各パーツとのジョイントパーツとして使用します。
これらを組み合わせると排気口を一つにまとめる事が可能です。
プラモデル風に番号を元に順に解説させていただきます。
step.1
B1の右側にA1(気持ち長め)を挿入、B2の左側にA2を挿入。
step.2
C1にB1とB2を左右に挿入。
この時、B1は上向きにして「S」を横向きにした時と同じ形になるようにしてください。step.3
C1の下側とB2の下側にA3,4をそれぞれ挿入してください。
step.4
B1の上向になっている側にA5を挿入しE1の径の狭い方を上向きになるように挿入。
以上で完成となります。
ホース側には排気口の径に合うように塩ビパイプを取り付けております。
この写真のものはLBS-65PX65Tになります。
塗装ブースの収納
こちらのタミヤのペインティングブースIIですが使わない時はコンパクトに収納できる使用になっております。
賃貸でそこまで限られたスペースがなかったのでこの収納できる点もこちらのブースを購入する際にポイントとなった点です。
使わない時はこのように収納する事ができます。
作動音について
ここまで、塗装環境を整備できたとしても作動音が大きく近隣の迷惑になるのではないかと気になられている方もいるかもしれません。
私の使用しているタミヤのペインティングブースIIでは換気扇の中ぐらいの音でドライヤーよりは静かだと感じております。
エアブラシのコンプレッサー(私はクレオスのL7コンプレッサーを使っております)
実際の塗装を行うことを想定すると塗装ブースとコンプレッサーを同時に作動させた時の音を参考にしていただければと思います。
塗装ブース 厳選おすすめベスト5
私はタミヤのペインティングブースIIを使用していますが他にもおすすめの塗装ブースがありますのでこちらでご紹介させていただきます。
たくさんある中で普段からガンプラを作成している私が厳選した5つをご紹介させていただきます。
塗装ブースを検討される際に参考にしていただければと思います。
チェックリスト
- タミヤ|ペインティングブースII(ツインファン)
- GATTOWORKS|ネロブース
- 互換屋|互換ブース
- エアテックス|レッドサイクロンL
- GSIクレオス|Mr.スーパーブースコンパクト
タミヤ|ペインティングブースII(ツインファン)
私も愛用している一品。
模型業界では信頼度抜群メーカーのタミヤが販売しているツインファンモデル。
2機のシロッコファンでパワフルな吸引、全面パネルの特殊構造により中心部から塗料ミストも吹き返すことなく吸い込んでくれます。
価格:27,280円(税込)
サイズ:幅40cm×高さ30cm×奥行33cm(収納時)、幅40cm×高さ30cm×奥 行53cm(展開時)。
GATTOWORKS|ネロブース
塗装ブースの最高級品。
これを使っておけばまず間違いはありません。
但し、サイズが大きめで排気口も大きいので設置スペースには注意が必要です。
価格:58,300円(税込)
サイズ:W500×D500×H500mm(シロッコファン接続パイプ30mmを除く)
互換屋|互換ブース
性能はネロブースそのままで素材をプラダンで作成した互換モデル。
プラダンを使用することによりネロブースに比べ低価格で購入する事ができます。
汚れが目立ってきたらホームセンターなどでプラダンを購入すれば張り替えも可能。
価格:26,400円(税込)
サイズ:幅450[mm]、高さ450[mm]、奥行450[mm]
エアテックス|レッドサイクロンL
作業中も手元が見やすいLEDライトが標準装備。
収納時は取って付きケースにコンパクトに収納可能。
シングルファンの中で最強の吸引力を誇ります。
価格:20,350円(税込)
サイズ:収納時 巾420×奥260×高240 使用時 巾420×奥590×高330
GSIクレオス|Mr.スーパーブースコンパクト
塗装を始めてみたいが趣味が続くかわからない、まずはお試しでやってみたいという方にお勧めです。
大きさも非常にコンパクトで場所も取りません。
価格:19,800円(税込)
サイズ:横幅370(mm)、高さ260(mm)、奥行き290(mm)
まとめ
賃貸やマンションなどでなかなか塗装ブースを設置するのが難しいと今まで諦めていた方も少し工夫をすれば塗装環境を整えることは可能です。
私も壁に穴を開けて排気口を作らないといけないんじゃないか、賃貸だし近隣の迷惑になるから難しいんじゃないかと諦めかけていましたが工夫して塗装環境を手に入れる事ができました。
塗装ができるようになった方がプラモデルの楽しみの幅は街以外なく広がります。
私の設置事例を参考に皆様も楽しいプラモライフを送っていただければと思います。